#13-01 多難な船出
GLSの研究室ですることは決めていたので早々にplasmidの回収などの仕事を始めた。 研究室は京都の麻酔科の研究室と比較しても見劣りするような設備でかなり心配したのだが,ぼくが計画したものは分子生物学の基本的な研究だっ…
GLSの研究室ですることは決めていたので早々にplasmidの回収などの仕事を始めた。 研究室は京都の麻酔科の研究室と比較しても見劣りするような設備でかなり心配したのだが,ぼくが計画したものは分子生物学の基本的な研究だっ…
#7 酸素の流れ HIF-1について考える前に生体内の酸素の流れを考えてみます。 培養細胞を用いた研究がどれくらい生体での低酸素応答と対応しているかを考える基礎となると思います。 培養細胞を用いた”低酸素”では、従来、2…
#6-hypoxia-inducible factor 1またはhighly involved factor 米国ボルチモア市のJohns Hopkins 大学の小児科医Gregg L. Semenza博士は、1980年…
4-様々な低酸素応答 生体にはさまざまな低酸素応答が存在する。 頚動脈小体-舌咽神経、大動脈体-迷走神経を介して動脈血酸素分圧の低下のシグナルが呼吸中枢に送られるものが教科書的には知られている。動脈血酸素分圧が60 mm…
3. 低酸素とは すべての議論の前に低酸素という語の意味する範囲を限定しておくことにします。 1) はじめに 低酸素(hypoxia)とは、全身または特定の組織・臓器へ十分な酸素供給がなされていない状態であり酸素代謝(o…